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作成日: 08/12/07
修正日: 08/12/08
クローン病とは?
クローン病についての簡単な説明
●クローン病(Chron Disease)とは?
口から肛門までの消化器のあらゆる所に病変(潰瘍)が現れる原因不明の病気です。主に小腸や大腸に発症するようです。小腸型クローン、大腸型クローン、小腸・大腸クローンというような分類のされ方をします。
クローン病特有の潰瘍ですけれど、腸がいわゆる皮膚のやけどのような状態になってただれたり、そのただれが進行して腸が細くなったり硬くなったりして、狭窄や他の臓器との癒着を起こしてしまいます。
免疫疾患と言われている病気なので、自分の免疫で自分の細胞をやっつけてしまうようです。後述しますが、薬として免疫抑制剤を使うことも多々あります。
●どんな症状なの?
上記で説明した独特の潰瘍により「発熱」、「腹痛」、「下痢」、「体重減少」、「下血」といった様々な症状が出ます。また腸と腸が癒着して瘻孔と呼ばれる孔が出来ることも多々あります。合併症として痔ろうになる人も多く、クローン病の悩みに加え痔ろうの悩みを抱える人が多いです。
●原因は?
未だ解明されていません。ストレス説、食事説、遺伝説、なといろいろと言われています。けれど、免疫系の疾患であることは間違いなく、例えばある種の食事の物質に腸の免疫が反応したり、ストレスに反応したりします。
原因不明等の理由で国から難病指定されています。
●治るの?
原因が不明のため完治するということは理屈上ありえません。ですが個人によって病状は異なり、食事制限がなくてもOKな人もいるので治ったように見えることもあるかと思います。
一般的には緩解期(調子のよい時)と活動期(クローン病が悪化している時)をきちんと見極め、緩解期を出来るだけ長く維持していくのが一番です。
緩解期の維持と定期的な検査をするのがよいと思います。潰瘍や痔ろうが癌化することが一般の人よりは確率的に高いようなので定期的な検査は重要だと個人的には思っています。ただしクローン病そのものが死に至る病気ではありません。
●どうやって治療するの?
栄養療法や薬物療法、外科的手術等があります。医師と相談して症状に合った治療をするのが一番です。
薬物療法では「ペンタサ」というものが有名です。栄養療法では味の素から出されている「エレンタール」という栄養剤があります。症状のひどい時にはステロイド剤の服用、もしくは絶食により点滴(CVによるIVH)になります。
また、免疫抑制剤(イムランやロイケリンという薬剤名)や新しいレミケードという薬物療法もあります。
●レミケード
2003年くらいから使われ始め2007年末からは8週間おきの連続投与も正式に認可された薬物療法で、クローン病患者にとっては画期的な治療薬と言われています。2時間くらいかけて点滴で投与します。初めての投与のときだけ副作用を考慮して入院する場合も病院によってはあるようです。
メカニズム的にはTNFαという物質がクローン病患者に多く分泌されており、レミケードがこのTNFαを抑制するというものです。
潰瘍が治癒する過程で腸が細くなるため狭窄がひどい人には向きません。医師との相談が重要です。
●栄養療法について
タンパク質をアミノ酸まで消化されたエレンタールが有名です。半消化体というラコールというものもあります。管理人の場合は夜間、チューブを鼻から胃・十二指腸まで入れてエレンタールを摂取しています(経腸・経管栄養、鼻注ともいいます)。病院から貸りたポンプを使います。直接飲んでも構いませんが、美味しくありません(個人差あります)。
ラコールは飲みやすいですが、乳糖が入っているので牛乳がダメな人は厳しいです。
●食事について
脂肪(特に動物性)は消化に悪く炎症の引き金になるようです。また繊維質については摂取してもいいというお医者さんもいますし、摂らない方がいいと言われる方もいます。その人の腸の状態によるのではと思います。適度な繊維質を摂取して腸内細菌の状態をよくする、というのが重要です。
過去に5回の手術をしてきた管理人からの経験談になりますが、調子のいい時、いわゆる緩解期は少しくらい脂っこいものを食べても問題なかったです。フレンチしかりイタリアンしかり。問題は下痢をしている時や採血でCRP(炎症値)が高い時に、食事を出来るだけセーブすることが重要だと思います。
毎日食事に気を遣うのは大変なので週1回だけはちょっとあぶないものを食べてもいいと決めたり、週末だけエレンタールをお休みというようなことは個々人の判断で行っていいと思っています。
●特定疾患や障害者手帳
クローン病は国から特定疾患の対象(難病指定)となっています。収入によって支払う医療費の上限が決まっています。クローン病と認定されたら速やかに役所に手続きをするといいでしょう。
障害者手帳は在宅IVHをしていたり長期の経管栄養をしていると取得できます。経管栄養だけで取得できるかどうかは自治体によってばらつきがあるようです。人工肛門(ストマ)であれば4級。残存小腸が1.5m以下だと2級や1級の対象となります。
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